その三

<その三>
砥石で包丁を研ぎます。

片刃の場合。包丁を握って右側の刃が傾いていると思います。
右手で包丁を握り、右側を下にし、刃先の少し上に左手の人差し指と中指を軽く置きます。

ここで大事なのは、刃の角度に合わせること。切れるようにと角度を上げない、
つまり立てすぎないこと。その角度に合わせて研ぐことです。

これも包丁の形を変えないことにつながります。

研ぐ時の構え方について。
砥石と自分との距離はできるだけ近めが良いです。なぜなら距離がありすぎると、
研いで自分の方に包丁を引いてくるときに包丁が砥石から落ちて手を切ってしまうことがあるから。砥石との距離がこぶし一つくらいだとそうなりません。
彫刻刀の前に手を出さないのと一緒で、理屈が分かっているとケガは最小限に収まります。

次回に続く:砥石の使い方や、研ぎ方について