和包丁の豆知識<最終章>切り方-その一

家庭でお刺身を切るには

今回は、お刺身の切り方について。やっと本題にたどり着きました。

包丁の握り方:

人差し指を包丁の峰(刃と逆の面)にかけ、他の四本の指でしっかり握ります。

包丁の使い方は基本二通りあります。

一つは例えばキャベツの千切りのような刻み物で、これは包丁を手元から前につく感じで刻みますよね。

もう一つは逆に、前から手元に引いていくという切り方があります。

お刺身を切るのはこの部類に入ります。

包丁の基本はどちらか前後に動かさないと切れないということです。

剃刀でもそうですが、ただ真っすぐに剃刀を下してくれば何も起こりませんが、

ちょっと右でも左でも滑らすと皮膚が切れて、血が出ますよね。包丁もそうなんです。

 

前か後ろに動かさないとちゃんと切れません。ただ、前後どちらかに動かさずとも、

つまり薪を割る感じでも、一応食材も切れます。

でもそれは切れたのではなく割れた、いう表現があっているかもしれません。

これはあまりよくないんです、後で説明します。

レシピを提供
してくれたお店

魚処 上乃家
唐澤本樹 店主

長野市の権堂アーケードの中にある居酒屋でお料理をご提供しています。瀬戸内から仕入れた新鮮なお魚をメインに、珍しいネタや季節に合わせた旬の食材を使ったメニューをご用意しております。